八卦(はっけ)とは何か?初心者にもわかりやすく解説
「八卦(はっけ/はっか)」とは、風水や占い(易学)における基本的な概念であり、この宇宙のありとあらゆる事物事象、天地自然から人間社会に至るまで、森羅万象を8つのエネルギータイプに分類したものです。これらは、方位、季節、五行、色、数字など、私たちの生活に密接に関連しています。
この記事では、八卦の成り立ちや起源、それぞれの図象が表す意味を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
また、日常生活にどのように取り入れれば運気アップにつながるのか、具体的な活用法もお伝えします。
八卦が持つ本来の意味を知り、風水や占いへの理解を深めていただければ幸いです。
占いは「当たるも八卦、当たらぬも八卦?」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉はご存じでしょうか。
これは、「占いは当たることもあれば当たらないこともあるため、たとえ悪い結果が出たとしても、あまり気にしないほうがよい」という意味の諺(ことわざ)です。
占いの常套句としての印象が強いこの『八卦』ですが、風水や易の世界ではもう少し奥深い意味を持ちます。
読み方は、(はっけ)または(はっか)と読みます。
八卦の分類
八卦には、以下の8つのエネルギータイプに分類され、それぞれに異なる自然現象や、身体の部位・五行・方位・季節・色・数字・社会生活・感情・人間関係などが割り当てられています。
たとえば「乾(けん)」は天を表すだけでなく、父親、北西、頭、金の五行など多層的な象徴を持っています。これらの象意を知ることで、日常生活への活用がより深まります。
- ☰「乾」(けん)
自然象:天/方位:北西/五行:金/家族構成:父/身体部位:頭・骨・肺/色:白・金/感情:剛毅・自信/数:6 - ☱「兌」(だ)
自然象:沢・湖/方位:西/五行:金/家族構成:少女/身体部位:口・喉・肺/色:白・銀/感情:喜び・社交性/数:7 - ☲「離」(り)
自然象:火/方位:南/五行:火/家族構成:中女/身体部位:目・心臓/色:赤・朱/感情:明快・直感・情熱/数:9 - ☳「震」(しん)
自然象:雷/方位:東/五行:木/家族構成:長男/身体部位:足・肝臓/色:青・緑/感情:決断・勇気/数:3 - ☴「巽」(そん)
自然象:風・木/方位:南東/五行:木/家族構成:長女/身体部位:股・神経系・肝臓/色:青・碧・緑/感情:柔和・協調/数:4 - ☵「坎」(かん)
自然象:水/方位:北/五行:水/家族構成:中男/身体部位:腎臓・耳・生殖器/色:黒・藍/感情:恐れ・知恵・流動性/数:1 - ☶「艮」(ごん)
自然象:山/方位:北東/五行:土/家族構成:少男/身体部位:手・背中・鼻/色:黄土・ベージュ/感情:止まる・沈思・蓄積/数:8 - ☷「坤」(こん)
自然象:地/方位:南西/五行:土/家族構成:母/身体部位:腹・脾臓・皮膚/色:黄色・茶/感情:包容・柔順/数:2
左側の横棒を爻(こう)と言います。
爻には、⚊(陽爻)と、⚋(陰爻)の二種類があり、八卦は、この爻を3つ組み合わせた三爻で出来ています。
八卦の成り立ちと図象の意味
次に、八卦の成り立ちと、それぞれの図象が現す意味を解説します。
太極から⇒両義⇒四象⇒八卦ができるまで
太極から分かれて、八卦ができるまでの経緯を見ておきましょう。
古代中国の書物「易経(えききょう)」の繋辞伝(けいじでん)には、「易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず」と記されています。
これは、太極から段階的に分化して、八卦が生成されたことを表しています。
※図にすると以下のようなイメージです。
八卦のそれぞれの図象が現す意味
前の図で示した各図象(太極・両義・四象・八卦)には、それぞれ以下のような意味があります。
太極とは
太極(たいきょく)とは、易学等の古代中国の哲学において、『万物の根源』として重視された概念です。
宇宙の起源や、万物の実在を規定する唯一の真理、とも言われています。
解釈によっては、「太極は無極から生じる」とされたり、無極と同一視して、「無極にして太極」とされることもあります。
何もない「無」であると同時に、原初の宇宙のエネルギーに満ちた状態、まだ陰陽に分かれる前の混沌、それが太極です。
両義とは
両儀(りょうぎ)とは、万物の根源である『太極』から分化して生じた二極のことを言います。
風水で代表的なものでは、陽と陰、または、天と地。
あるいは、男と女、表と裏、剛と柔など、解釈は様々ですが、太極から生じた二つの対立する事物のことを両儀と言います。
四象とは
四象(ししょう)とは、⚊(陽爻)と、⚋(陰爻)の二種類の爻を、2つ組み合わせたもので、⚌(老陽または太陽)、⚍(少陰)、⚎(少陽)、⚏(老陰または太陰)の四種類の象の総称を言います。
象とは、「すがた・かたち」を意味しています。
解釈は様々ですが、四季(春夏秋冬)や五行(木火金水)などが代表的です。
八卦とは
八卦(はっか)とは、伏羲(ふっき・ふくぎ)によって画かれた易における8つの基本図象で、四象にもう一つ陰陽の爻を重ねた図象です。
先述の自然現象以外にも、季節や人間関係、方位・色・数字など、風水では、あらゆる事物事象を、八卦が持つ性質に照らし合わせて考えます。
また、易占いで用いられる六十四卦(ろくじゅうしけ・ろくじゅうしか)は、この八卦を上下に2つ重ね合わせて構成されています。
八卦の開運活用法
八卦は風水における重要なシンボルであり、日常生活の開運アイテムとしても親しまれています。中でも、開運カラーや方位、八角形の鏡=「八卦鏡」などは、開運厄除の効果が高く、多くの風水ファンから支持されています。
風水の開運カラーと八卦の関係
八卦それぞれに対応する色があり、空間や自分に合った開運カラーを知ることで、インテリアやファッションに取り入れやすくなり、運気アップに役立ちます。
具体的な例として、「乾(けん)」は金の色に対応し、金色の小物やインテリアを配置することで、財運や仕事運の向上が期待できます。
方位と八卦の風水活用法
八卦の象意は方位と密接に結びついており、八方位(東西南北と北東・南東・南西・北西)に対応しています。正しい方位の活用は、開運の基本中の基本です。
例えば、東の「震(しん)」に観葉植物を置くと、家族運や健康運が高まると言われています。
八卦鏡は定番人気の開運風水グッズ
八卦鏡といえば、風水好きの人たちの中では、定番人気の開運風水グッズです。
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➡ 風水で八角形の鏡の意味は?開運効果は?
インテリアとしての八角形の鏡・八角鏡
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➡ 八卦鏡(はっけきょう)
八卦以外にも、風水的な意味や開運効果・基礎知識を解説
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またお時間がある時に、ご一読くださいね。
風水の基礎知識
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風水的な意味や開運効果
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